■■はじめに■■



このページでは、エフたちが住む世界について色々と細かいトコを解説等々していきます。
いつの間にか項目が増えたりしているかもしれませんが、ご了承ください。


あとやっぱり文章がとても長いです。
読む方はのんびり読んでみてください。僕ものんびり書きます。










■■大まかな世界観■■

ここでは、「現在のエフ」の世界に至るまでのちょっとした歴史を紹介していきます。





◆◆まだ1つの世界だった頃◆◆



今の作者が主に描いている(2013年現在)エフの時代よりもずーーーっと昔のおはなしです。



まず、1つの世界がありました。
そこには、竜、獣、人間たちが一緒に暮らしていました。

しかし、人間たちは段々と知恵をつけていき、「魔法」という概念を作りだしてしまいます。
魔法は非常に便利なチカラでしたが、便利なチカラはやがて争いを生み出す原因となります。
この魔法を使って、人間たちは竜や獣たちを奴隷にし、支配してしまいます。


(※ここで言う「魔法」は、下記の説明の「気素」という概念に繋がります。)


そこで、この世界に存在していたそれぞれの種族の「賢者」と呼ばれる者たちが
この惨事を見かねて、人間と竜や獣たちを分ける為に世界を2つに分けてしまいました。
それが、今エフたちが住んでいる世界である「竜獣界」と、主に人間たちが住んでいる「人間界」の2つです。


その後、しばらくはお互いの世界は干渉せずに、やがて伝説やおとぎ話のようなカタチで
それぞれの世界が認識されて、種族間の平穏が保たれていました。






竜獣界と人間界










◆◆ドラゴンゲート時代のエフ◆◆



しかし、この2つの世界には、無理に1つの世界を2つに分断してしまった際にできてしまった
「空間の歪み(ひずみ)」から、お互いの世界へと通じる「門のような場所」が
とある限定的な条件下で発生してしまいます。


この現象を先に見つけてしまったのが、竜獣界に住むケモノやドラゴンたちでした。
(最初にドラゴンの方が見つけられたので、この「門のような場所」のことを「ドラゴンゲート」と呼んでいます)
彼らの中には、伝説などで語り継がれてきた「ドラゴンやケモノを奴隷にした悪しき人間たち」に対して
嫌悪感を抱く者も少なくありません。


そこでそういった嫌悪感を持った者たちがこの「ドラゴンゲート」から
人間界に奇襲をかけ、復讐してしまおうと考えてしまいます。
しかし、ドラゴンゲートは限定的な条件下で発生する為に、見つけだすコトが非常に困難でした。


そんな中、世界を分断した「賢者」の子孫たちがこの危機的状況を察知し
とあるドラゴンやケモノたちを選び、その者たちをドラゴンゲートへと導き
その発生を止めさせようとします。


この中に今のエフの祖先が含まれていました。
(今の「エフ」の名前は祖先の「エフ」から取ってつけられました)


そして、エフたちは旅の中でそれぞれの賢者に選ばれた者たちと出会い
協力して、人間たちに復讐しようとしていた者たちを撃退します。







ドラゴンゲート時代の英雄と仲間







そしてドラゴンゲート自体を封印しようと試みたのですが
封印は上手くいかず、ドラゴンゲートはそのまましばらくの間残り続けてしまいます。

そこでエフは意を決して、人間たちとの接触を考えます。



実はこの時、人間界でも同じように「ドラゴンゲート」が見つけられていて
エフたちと同じような境遇にあった者たちが
同じように困難を乗り越えて、竜獣たちとの接触を考えていました。


エフはそこで、同じような経験をした人間たちと出会い
様々な交流の中で「人間と竜獣たちとの交流を再び始めよう」とします。







そしてまた長い長い年月が経ち、竜獣界と人間界はお互いにくっ付き過ぎず
また離れ過ぎず、適度な距離で再び交流をしています。

これが現在のエフの世界です。








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◆◆英雄とされた者たち◆◆



竜獣界での「ドラゴンゲート」を巡る騒乱の際に活躍した英雄は全部で4人です。

しかし、現在のエフの世界では英雄たちは崇められているような存在としてではなく
神話や伝説、おとぎ話のように伝えられており、「今のエフ」はその遠い遠い子孫……
かもしれない程度の血のつながりです。




左:祖先のエフ/右:現在のエフ
目の色とかが違います







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◆◆現在のドラゴンゲート◆◆



主に人間界と竜獣界を繋ぐ働きをしています。
昔は限定的な条件下でのみ発生していましたが、現代では半永久的に発生した場所に
留める方法が発見されている為、各地に点在しています。

しかし、人間界と竜獣界が必要以上に接触しない為に
かなりの地位を持った者たちにのみ、ドラゴンゲートを通る許可が下ります。



とあるドラゴンはこの歪んだ空間をさらにねじまげて
まったく別の世界へ行くコトも可能だとか……?














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■■魔法について■■

こっちの方が今のお話にかなり結びついてくるトコかも?
この世界での「魔法」の概念についてです。






◆◆気素について◆◆



エフたちの住む竜獣界と人間界にはどちらにも
気素という、ある種の霊力のようなチカラが存在します。

ありとあらゆるモノ、事象、感情にも気素は宿ります。
(火、水、草、木、風、音、言葉、喜び、哀しみ、怒り……などなど)

これらは音気(おんき)、水気(すいき)、風気(ふうき)などと呼ばれます。
(言葉気とかは言いづらいので、言葉の気素と普通に呼ばれたりします)


気素は必ずどんな事柄にも宿りますが
その程度はその事柄によって大きくなったり、小さくなったりします。
また、宿りやすい気素と宿りにくい気素もあります。


気素は、ごく普通に暮らしていても特に使うコトは出来ません。
ほのかにその気素のエネルギーを感じられるか、感じられないか程度です。




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◆◆宝玉について◆◆



上記で説明した気素を、一気に集めて凝縮すると、塊が出来ます。

その塊を精錬した珠を「宝玉」と呼びます。



この「宝玉」には強大なチカラが秘められています。
(俗に言う魔法などです)

宝玉は魔法的なエネルギーを放出するコトが出来るようになるものや
身に付けた者の体力や物理的なチカラを増幅させるエネルギーを持っているものもあります。



ちなみに、人間界の者たちは、身体能力的に竜獣界の者たちには劣りますが
宝玉を使わずに魔法能力を操るコトに長けています。




この宝玉を使った魔法エネルギーは非常にチカラが強く
制御するのがとても大変なのですが、このチカラを十二分に発揮したのが
英雄とされた者たち、すなわちエフの遠い祖先たちでした。


そして宝玉は、あまりにもチカラが強大だった為に
現在の世界で宝玉はドラゴンたちが監視し、保管して
使用するコトがほとんど出来ないようになっています。


ほとんどと書きましたが、宝玉の治癒能力などは人々の為になるとして
特別な訓練を受けた者ならば、その使用を許可されています。
しかし使える宝玉と使えない宝玉の決定権はドラゴンたちにあり
それに対して疑問を抱く者も、少なからず存在します。




※ややこしく書きましたが、ドラゴンや獣人(ケモノ)たちは
宝玉を身に付けるコトで魔法を使うコトが出来るようになります。







いろんな箇所に身に付けられている宝玉




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◆◆気素の凝縮、気素体について◆◆



宝玉を使うというコトは、ある意味で言えば、戦乱の起こっていた時代の忌まわしき文化
と捉える人も少なくありません。

なので、現在では、宝玉の作り方が載っているような昔の書物等はほとんど無いし
そもそも特別な許可なしに宝玉を作るコト自体が禁止にされています。


しかし、宝玉のような強いチカラに惹かれる者たちは各地に存在し
ひっそりと人里離れた場所で研究を進めていたりします。



気素から宝玉を作りだす(凝縮する)技術を「凝縮術」と言い
この研究をしている異端者たちは忌み嫌われています。


この「凝縮術」は、研究するコトは出来ても、実践出来るかどうかは
個々人の体質で決まります。

普通のケモノやドラゴンたちは、気素を感じるコトが出来て、万が一それを取り出せたとしても
ほとんどの場合が極少量で、凝縮できるほどの量を取り出すコトは出来ません。




しかし、極々稀に、気素を取り出したり、体に蓄積するのが
とても得意なケモノやドラゴンがいます。

彼ら(彼女ら)を「気素体(きそたい)」と呼びます。

気素体は、気素をまといやすく、感情の気素も体に蓄積しやすいために
感情の起伏が激しい場合が多いとされています。
また、気素体は生まれつきであり、遺伝ではありません。


気素をまといやすい者は、日常生活でも偶に見かける程度にいるのですが
気素体は上記のとおり、極々稀に生まれてきます。
さらに気素体自身は、その特質を自覚せずにそのまま生活している場合もあるので
より認知されづらい存在となっています。


また、気素体は「凝縮術」を使えるようになってしまう可能性があるので
それぞれの国によって、密かに集められて管理されているらしいのですが
そのコトは公にはされていません。







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◆◆魔物について◆◆



怨みや憎しみ、死などの負の気素がかたまって具現化されたものを「魔物」といいます。
魔物は様々なカタチをしており、不定形であったり、また実際の生き物に近い姿をしているものもいます。
彼らは正の者たちを喰らう為に襲いかかります。

騒乱があった時代と比べると、今のエフの時代は魔物の数はだいぶ減りましたが
正と死が繰り返されるコトで魔物は必ずどこからか生まれていきます。



























◆◆おわりに◆◆


ここまでながーーーーい設定に目を通してくださってありがとうございます。


おそらく気素については、後々漫画の方でも紹介していくと思いますが
細かい部分は端折ると思うので、ここにも記述しておきます。


他にも何か知りたい設定、世界観等がありましたら
書ける範囲で追記していきたいと思いますので
ツイッターやメール等々でお気軽に聞いていただければと思います!


(2013年5月現在)