その3 「ぜるる 自己紹介」
「今日はぜるるとフロートのアイコン完成を記念しての自己紹介だな」
「そうね。ということで、ぜるるから自己紹介よろしく」
「はぁい」
「えと、ぜるるって言うんだ! どうぞよろしく!」
「はい、元気な挨拶どうも」
「ぜるるといえば、ブイゼル。ブイゼルといえばその浮き輪なんだが……。
どこで手に入るんだ?」
「そういえば、そうよね。
ゲームではタマゴから孵ったときにもうすでに浮き輪がついているし」
「これ? これはジャ○コで買ったよ。890円で」
「へぇ! よく黄色だけのシンプルなのが売ってたな!」
「驚くのはそこじゃないでしょう!」
「ってことは、それって脱げるのか?」
「うん。脱いでみよっか? ……うんしょっと」
「ほら」
「うーん」
「なんだか物凄くブイゼルっぽくないわね」
「一つ何かが変わるだけでも印象ってだいぶ違うよな」
「もういい?」
「あ、いいわよ。ありがと」
「うんしょっと」
「あとブイゼルといえば、ゲームで新しく出てきたシンオウ地方だよな。
あそこは雪とか降るんだろ? オレは寒いの無理だから行けねぇな」
「私も寒いのは苦手だなあ。でもやっぱりぜるるは寒いのは得意なのかしら?」
「うん。もともと水の中が好きだし」
「やっぱりそうかぁ! オレは水の中に入るのは絶対に無理だな」
「ちょっと待て。なんでぜるるのそれにツッコまないの!」
「うおお!? そいつもジャス○で売ってたのか!?」
「ううん。友達のしゃーくん。いいでしょ?」
「早くもとの浮き輪をハメなさい」
「でもさ、海に入らないんだったら、かげろーは海に行ったら何するのさ?」
「何言ってんだ、ぜるる! 海といえば水着! 水着といえば♀! ♀といえばナンパ!
ナンパをする♂はカッコ良くなくてはいけない! カッコ良いといえばスポーツ!
海のスポーツといえばビーチバレー! そう、オレはビーチバレーをしに海に行くのだ!」
「ずいぶんと結論までが長かったわね」
「しかもくっだらない理由ねぇ」
「まぁ、ぜっっっったいに水着が似合わないお前にはわからないだろうな」
「むっ……」
「えー、僕、浮き輪以外のモノだって似合う自信はあるよ」
「ぜるるのことじゃないって」
「じゃあ、逆に聞くけど、水着が似合うポケモンって誰よ」
「そんなのたくさんいるぜ。
ミミロップやらバシャーモやらゴウカザルやらサーナイトやら
ギャロップやらキュウコンやらトロピウスやらアブソルやら」
「最後の方は四足歩行のヤツらばっかりじゃない!
そんなヤツらより私の方が似合うわよ!」
「むーりむり。
お前みたいな魅力がないヤツが今あげたお姉さま系に勝てるはずないじゃん」
「……」
「な、なんだよ」
「ぜるる。アクアジェットでぶっ飛ばしておいて」
「ちょっ、おまっ、やめ、あ、冷た、ぜるる、あ、つ、冷た」
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