その4 「フロート 自己紹介」





「次はフロートの紹介ね」


「よし、フロート。10文字以内でやれ」


「どうも初めまして! フ」


無理です


「わざわざやらなくてもいいような」


「では、改めまして。ぬノ日記をご覧の皆様初めまして。
フロートと申します。シャワーズをやっております。
趣味は川の岸辺で綺麗な小石を集めることです。
特技は……」


驚くこと


「そうそう、驚くこと……」


「って、なんでそれが特技なんですか!?」


「(ノリツッコミしたわ……)」


「(おいおい、ノリツッコミかよ)」


「(ノリツッコミなんてレベルが高いなぁ)」


「あれ? なんだか皆がシンパシーし合っているような……。
と、とにかく皆様よろしくお願いします!」


「うし、じゃあ終わるか」


「え、え!? もうですか!?


「どうかしたの?」


「え、あ、だって皆のときはなんだかいろいろと話していましたし!
ぼ、僕のときはそういうのないんですか!」


ないだろ


ないわね


ないよね


「えぇ!? そ、そんなハモって否定しなくても!」


「だいたい、お前のその頭やら首やらにあるひれ
それ邪魔なんだよな」


「私もそれ前から思ってたわ」


「そ、そんなに邪魔ですか、これ?
これはシャワーズにとっての一番のチャームポイントといえる部分ですよ!」


「それって飛べるんだよね!


「え、と、と、飛べるんですか!?


「羽の代わりにばさばさって」


「なんでそんな発想が出てくるんですか!」


「えっ、違ったのか


「あんたがぜるるに吹き込んだのね……」


「でもさ、頭に三つに首に一つじゃあ多いからどれか一つ取ろうぜ


「それもそうだね!」


「いやいや、そこでどうして賛同するんですか!
今さっきも言ったとおり、このひれはシャワーズのチャームポイントなのであって」


「いででででで!! ちょっ、かげろー! ぜるる! 引っ張らないでください!」


「おお! すごいぞ、らいち! このひれ伸びるぞ!」


「ほ、本当だ。みょーんって伸びてる」


「あはは! おもしろーい!」


「ちょっ、みんなで担当して頭のひれを引っ張ら、いでっ、いででで!!!」




ぶちっ


「あっ……」






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